ドラマ「リーダーズ」が面白い!

2018年03月15日


豊田喜一郎が主人公のモデルである

テレビでドラマを観ますが、ピンからキリまであります。面白いものは、来週まで待てなくなるものです。そのストーリーに心を惹かれ、主人公に感情移入してしまう人も多いのではないでしょうか。2014年3月22日、23日と、TBSテレビで、2夜連続放映されたドラマが、リーダーズです。視聴率も高数字でありまして、続編も製作されました。このドラマは、トヨタ自動車の創業者、豊田喜一郎氏の物語が、ほぼ実話で描かれているのです。もちろん、人物名、土地の名前などは架空の名前に置き換えられてはいますが、ストーリーは実話です。トヨタ自動車といえば、現在は世界に名を馳せる企業ですが、順風満帆ではなかった日々もあるのです。特に、自動車メーカーはそうです。日産自動車、三菱自動車なども、経営危機に陥ったこともあるのです。人の夢を紡ぐ自動車に賭ける豊田喜一郎氏を如実に描いているのです。現在ではなく、戦後のデフレ経済の時代に、トヨタ自動車は経営危機に陥り、1950年に喜一郎氏は、社長を辞任し、帝国銀行(現在の三井住友銀行)を中心とし銀行団の緊急融資条件として、トヨタ自動車販売株式会社が設立されることになります。この融資における喜一郎氏の心の揺れるシーンは、心から泣ける気持ちになれるのです。

機屋(はたや)には売れても鍛冶屋には売れない

ドラマには必ず、視聴者の心を揺さぶる悪役が登場します。リーダーズでは、西国銀行となります。戦後のデフレにより、アイチ自動車(※1)が倒産という窮地に立たされます。最後まで、融資を拒絶し続けたのが西国銀行(※2)です。必死に頭を下げるアイチに対し、西国銀行の名古屋支店長は、「機屋(はたや)に貸せても、鍛冶屋(かじや)には貸せない」という侮辱的な言葉を放ち追い返します。機屋とは、繊維業のことであり、鍛冶屋は自動車製造業を示します。トヨタ自動車の前身は、喜一郎氏の実父、豊田佐吉氏が設立した豊田紡織株式会社です。ここでの台詞の意味は、アイチは、自動機織機を開発し、海外への輸出にも成功して、事業を拡大した会社であったので、繊維業なら融資するが、自動車業に出す金はない、とう意味だったのです。繊維業が盛んであり、その波に逆らうように国産自動車を作りたい、という話は、当時は、荒唐無稽な夢物語であったのです。西国銀行の名古屋支店長は、保守的であるように見えますが、時代が時代です。当時の状況では、仕方の無い選択だったのです。この西国銀行とは、現在の三井住友銀行なのです。

※ 1 アイチ自動車=トヨタ自動車
※ 2 西国銀行=大阪銀行(後の住友銀行)

壮大な夢が叶うドラマ

当時のメインバンクは、東海銀行、大阪銀行(住友銀行)、帝国銀行の3行でした。この3つの銀行が揃って融資してくれれば、トヨタは倒産を回避できるかもしれない局面が実際に存在したのです。大阪銀行(住友銀行)だけは融資を拒否し続け、債権回収までしてしまいます。当時の大阪銀行の名古屋支店長が吐く台詞「機屋に貸せても、鍛冶屋には貸せない」という台詞は、実話だったのです。当時の日本銀行は、トヨタの破綻は、東海地方の経済的破綻を招きかねない、と判断し、トヨタへのテコ入れを実施します。この影響で、25行の都市銀行及び地方銀行が、トヨタ自動車への融資を決定し、トヨタは窮地を抜け出すことに成功するのです。この日本銀行の名古屋支店長は自分の首を賭けてまで、アイチ自動車救済を日銀総裁に強く願いできるシーンがあります。実際、トヨタは、この名古屋支店長に強く恩義を感じ、この名古屋支店長は、日銀理事にまで、昇進しますが、その後、日本自動車連盟の初代会長に就任します。最後まで、融資を拒絶した大阪銀行(住友銀行)でしたが、トヨタはその後、当然のように大阪銀行(住友銀行)との取引を拒絶しています。トヨタと住友銀行との取引が再開するのは、三井銀行の後身さくら銀行との合併により三井住友銀行が発足してからである。
このようなドラマが詰まったリーダーズは再放送でも観たくなるようなドラマです。このドラマは、夢が叶う行程を如実に描いているのです。壮大な夢を抱いている方は、必見のドラマです。
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